JIDENコラム

自伝を書く意義

なぜ自伝を書くのでしょうか? その意義とは何でしょうか?

ITが発展した昨今ですが、世から去ってしまった人の情報保存はまだまだアナログに頼っていると部分が大きいです。それをデジタル保存することで、今を生きている人が更に有意義な人生を送ることができる手段になるのでは、と考えました。
また「歴史」という言葉の中においては、個としての自分を残すのは、ほんの一握りの人に限られます。そこで、自分を中心にして自分の生きた時代を誰でも後世に残す事ができるようになったのは大変大きな意義だと考えております。
また自伝作成を通し、自分の人生を改めて振り返る良いきっかけになることも大切な意義の一つと考えております。

自伝を書くことで
得られるメリット

自伝を書くことで得られるメリットは、どのようなことが挙げられるのでしょうか。いくつかの例を述べてみましょう。

自分の生きた証を未来へ残す。
あなたの人生は、あなた自身が残そうとしない限りいづれは消えてしまいます。自伝を作ることで、その人生は形になって残ります。それは、あなたの家族や友人、知人、さらには子孫にまで伝わり、末永く存在し続けます。そしてそれを後世に残すことで、あなたの生きた時代を見直す貴重な資料にもなります。
自分を客観視することで、
自分自身を
見つめなおすことができる。
自分の歩んだ人生を記憶から呼び起こして記述することは、自分自身を客観視することに相違ありません。それは自分自身がどういった人間なのかを理解するのと共に、過去のできごとを振り返り、それを今の自分で理解したらどのような理解になるのか、以前の自分と今の自分の違いを感じたりすることもできます。
その当時は悪い印象でしかなかったことが、今振り返ると実はとても意味があったとい う発見は、未来の人生を更に豊かにする糧となるでしょう。
マイナスをプラスにする
きっかけになる。
忙しい日々の中で無味な人生を送っているあなた。孤独を感じているあなた。
自伝を書くことで、記憶の中に埋もれていた色々な趣味、得意な事などなど…。そうしたものを記憶から蘇らせることで、生きがいにつながり、あなたの人生を更に豊かにするきっかけになるでしょう。
自分を認めるきっかけになる。
自伝を書こうとすると、まず最初に思うのは「自分には、のちに残せるような価値がある歴史なんてない」という人が多いのも事実です。誇れる功績も優れた能力もなく、他人様に残すような人生じゃないと、、、。しかしあなたの人生を他人と取り換えることができない以上、それは唯一無二の価値があると言えます。
過去を振り返り、そして今がある。その軌跡は自己肯定、自信、自尊心を高めることにつながるような思い出が必ずみつかるはずです。
自分探しのいちツールとして。
日々、決まったルーティーンの中で、周りを優先するばかり、自分自身がどこへ行ったのかわからない、自分がしたいことに気づかないといった人がいるかもしれません。
そういう人も、是非自伝をきっかけに、今までの人生を振り返ることで、埋もれていた自分自身を探り当て、それをモチベーションにこれからの時間を過ごしていくのは、自分(=信念)をしっかりと真ん中に置き、自信をもって生きていくための礎になることでしょう。
人とのつながりを再認識できる。
自伝を書くことは、すなわち自分だけの歴史でなく、人との出会い、思い出、、あなたが関わってきた多くの人々が、そこに含まれます。自伝を作成することは、人との縁、結びつきを再認識し、また疎遠になった人と改めて連絡を取り合うようなきっかけになるかもしれません。