JIDENコラム

先祖供養としての自伝

先祖供養の大切さと意義

 「今、自分自身が存在する」のは我身を生んでくれた父母があり、祖先があるということに他なりません。
決して、自分自身が我身を生んだわけではありません。ところが、人間は自分というものを一番大切にし、誰よりも自分を愛する動物であるが故、とかく、この我身が何処から来たかということを忘れがちになりやすいです。しかし誰にも両親があり、先祖があります。
先祖、両親が存在しなくて、自分はありえない、この原点に立ち返るとき、その命の流れの根源に対して感謝と尊敬の念を抱くのは当然ではないでしょうか。

未来の子孫が自分自身のアイデンティティを考える時、あなたが自伝を作成し、それを残すことで大切な資料としての役割も果たすでしょう。

先祖供養に自伝を利用する理由

先祖供養に自伝を利用することで得られるメリットは、どのようなことが挙げられるのでしょうか。いくつかの例を述べてみましょう。

自伝の最終ページに遺影掲載
供養の目的は、故人を偲ぶためだけではなく、供養による行いの結果として与えられるご利益を他人にめぐらすことで、自分を含む全ての人々の幸せを祈るためでもあります。
しかし現実に目を向けると、忙しい、金銭的余裕がない、遠方でなかなか足が運べない、色々な理由で疎かにしがちな方もいらっしゃると思います。そんな方の為、ネットを介して供養を行う事で大切な先祖とのつながりを継続することができます。
先祖供養に自伝は
どのように役立つのか
父母、祖先がなくて、自分はありえない。その命の流れの根源に対し感謝と尊敬の念を抱き、それが先祖供養に結びついていくのは一般的な行為かと思います。 そこに現代のIT技術を調和させることで、今までの供養から更に一歩掘り下げた供養が実現できます。それは、お墓に向かって感謝をしたり、話しかけたりするだけでなく、自伝を作成しそれをデジタル化することで末永く保存できます。更に先祖一人一人の生き方や思い、言葉、写真を劣化、風化することなく残せます。それにより、先祖をより身近に感じることができ、先祖供養をより深い部分まで考えるきっかけになることでしょう。
自分自身のアイデンティティを
確かめる資料として
自分はどこから来たのか、自分の存在は何か、と考えた時、その答えを導き出すための一つの方法として家族一人一人が自伝を作成し、家系図に記録を残してみてください。そうすることで未来の子孫へ「過去」から「現在」そして「未来」の方向を明確にする道標になるでしょう。あなたが生きた時代、人生そのものを自伝として残すことは未来の家族にとって誰にも代えられない大切な資料となります。